siroari
日本に生息するシロアリは約24種類ですが、そのうち建物に被害を与える代表的なシロアリはヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。
ほぼ日本全国に生息しているのはヤマトシロアリ。日本全国ではヤマトシロアリの被害が中心です。
シロアリは数万から数百万頭の単位でコロニー(巣)を形成し、女王蟻と王蟻を中心とした高度な社会生活を営んでいます。
役割分担に応じたそれぞれの形態があり、これを階級(カースト)と呼んでおり以下の階級があります。
女王蟻、王蟻 | 一つの巣に一頭づつおり、生殖活動に専念します。 |
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副女王、副王 | 数頭づつおり、女王か王が死んだ時に代わりを勤めます。 |
ニンフ | 新しい巣を作るために羽蟻となって出ていく前の段階です。 |
働き蟻 | 90から95%を占め、卵や幼虫の世話、餌の採取、巣の構築や掃除などあらゆる雑務をこなします。 |
兵隊蟻 | 3%ほどいて、外敵と戦ったり偵察や仲間の護衛をします。 |
幼虫の段階ではすべて同じですが、女王や王の分泌するフェロモンによってどの階級に分化するか決められます。
コロニーがある程度大きくなるとニンフが増え、成長して羽蟻になって一定の条件が整った時に一斉に外に飛び立ちます。
シロアリが人の目にふれるのはこの時だけでシロアリの被害のある家では浴室や洗面所、玄関などから大量に出てきます。
ヤマトシロアリの場合、関東地方では4月中旬から5月中旬の、雨が降った翌日などの気温が上がり蒸し暑くなった無風の日の午前中に出ます。
飛び出した羽蟻は地面に落ちるとすぐに自ら羽を切り落とします。
そして雌が誘引物質を出し、雄が寄ってきたところでつがいになり新しい巣を作ります。
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ヤマトシロアリ属 ※1 | イエシロアリ | ||
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分布 | 北海道北部を除く日本全土 (北限は北海道名寄市) |
千葉県以西の海岸線に沿った温暖な地域と南西諸島、小笠原諸島 | |
有翅虫 | 体長 | 4.5~7.5mm | 7.4~9.4mm |
体色 | 黒褐色で前胸背板が黄色 ※2 | 黄褐色(頭部は暗褐色) | |
翅長 | 7.0~7.4mm | 9.2~12.8mm | |
翅色 | 淡黒褐色・半透明 | 淡黄色・半透明 | |
群飛時期 | 4~5月(東北地方は6月)の昼間 ※3 | 6~7月の夕方~夜 | |
走光性 | なし(光に反応しない) | あり(光に反応する) | |
兵義 | 体長 | 3.5~6.0mm | 3.8~6.5mm |
頭部の形態 | 淡褐色、円筒形、左右両縁平行、体長の1/2の長さ | 淡褐色、卵形、体長の1/3の長さ | |
粘液・防御物質 | 出さない | 出す | |
攻撃性 | 弱い | 非常に強く、手に噛み付く | |
職蟻 | 体の大きさ | 小型 | やや大型 |
頭部の色 | 乳白色 | 乳白色 | |
巣 | 加害部分が巣をかねており、特別に加工した巣はつくらない | 特別に加工した塊状の大きな巣をつくる | |
加害習性 | 湿潤な木材を好み、建物の下部材を主に加害する。 雨漏りがあると、小屋組材まで加害することがある。 加害速度は比較的遅い。 |
湿潤な木材だけではなく、被害は建物全体に及ぶ。 加害速度は速く、被害は激烈である。 古材より新材を好んで加害する。 |
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生態型 | 地下シロアリ型 | 地下シロアリ型 |
シロアリはアリと外見も社会生活をするという点でもよく似ていますが、分類学上では全く別の種類で、むしろゴキブリに近く約3億年前から地球上に生息しておりほとんど進化していません。
シロアリは主に木材を主食とし自然界では倒木や枯れ葉など、土にかえす役割をし益虫になります。
東海地方にいるシロアリは、主にヤマトシロアリという種類です。
体長は約5~7㎜で体は白いですが春先に飛ぶ羽アリは黒褐色(黒っぽい色)です。
4~5月頃に、数百から数千もの大量の羽アリが飛び立ちます。
そして、特別にコロニー(巣)を作るようなことはありませんが、逆の言い方をすれば、被害中の木材がコロニー(巣)を兼ねています。
シロアリは、床下から蟻道(ぎどう)を構築していき、建物の土台や柱などを行き来をして、木の柔らかい部分を食害していきます。表面を残して食べていくため、発見されにくいのが被害を大きくする要因のひとつとなっています。
シロアリの被害を最小限で食い止めるには、早期発見がポイントになりますので、床下診断をおすすめしています。
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